2007年12月に全道で初めて開設された便秘専門外来。必要に応
じて、注腸レントゲン検査、直腸肛門内圧検査、大腸内視鏡検
査などを行います。宇野ドクターは大腸カメラで1万件以上の経験
を持つベテラン。痛みなく検査できる技術があるので安心。便秘
に悩む女子中高生の受診も多いそうです。
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宇野良治センター長
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Q.ひどい便秘は受診したほうがいい?
A.下剤を常用している方は診察を
ひとくちに便秘といっても、けいれん性便秘、弛緩性便秘、直
腸性便秘と3種類にわかれます。それぞれ治療法が異なるだけ
ではなく、すべての要素を合わせ持つ難治性の便秘もありま
す。ですから便秘を解消するためには、まず便秘の種類や程度
をしっかり把握し、腸の状態に応じた治療を選ばなければなり
ません。便秘によいといわれている食物繊維や乳酸菌、オリゴ
糖などは、便秘の種類や程度によっては悪化を招く危険があり
ますし、市販の下剤を常用している人は中毒になる恐れもあり
ます。現在、日本で市販されている下剤の中には、欧米で1週間
以上の使用が禁止されている成分を含むものもあるからです。
安易な自己判断で下剤を飲み続けていると、かえって便秘が悪
化してしまうことも。早めに専門医を受診して、適切な治療を
受けてください。
先生の横顔 「大腸がんが増えている背景
には下剤の乱用がある」とい
う宇野ドクター。長年、難治性
便秘の治療に取り組んでいま
す。わかりやすい説明が評判
を呼び、講演会やテレビ番組
への出演も多数。「便秘が改
善した患者さんが、笑顔で報
告に来てくれるのが喜び」だそ
うです。 |
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