多米 淳院長
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アレルギーの治療で注意することはありますか?
私は大学病院研修時からアレルギー専門で勉強していましたが、アトピーは、適切な治療をすれば程度の差はありますが改善できます。温泉・水・サプリメントに頼りすぎてしまったり、「高ければ」「遠くに行けば」「限定物であればいいのでは?」と飛びついてしまう人がいますが、アレルギーに対する効果が疑問のものもあるのが現実です。ただ、お母さん達が、そのような間違った情報に走ってしまうのは、医師が「説明に時間をかけてこなかった」という責任でもあり、「子どもを良くしてあげたい」という親心から生じたことだと理解できます。そうしたミスマッチの原因は、医者との相性であったり、治療の進み具合で「自分が悪いのでは」と錯覚してしまうです。また、現在はインターネットでたくさんの情報が見られますが、体験談というのは決して学問ではありません。それはたまたま治った時期だったのかもしれません。アレルギーに関していろいろな本が出ていますが、情報は情報として考えて欲しいです。情報がありすぎて不安を大きくしているのも事実です。私は情報を分析できる目がなければ、様々な情報を見ても必ずしもハッピーではないと考えます。
先生の横顔 子どもの成長を共に見て感じられるのが、小児科医としての喜びという多米院長。白衣を着ていないのは、お母さんが少しでも話しやすいようにということからだそうです。院内は明るくゆったりとしたスペースで、診察の待ち時間に子どもが遊べるスペースがあるのもママにはうれしい配慮です。
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