子どもの肥満。どの程度 から気にすべき？
子どもの肥満を放置しておくと、 成人後も持ち越すことが多く、 メタボリックシンドロームが発生 しやすいことがわかってきました。 　肥満の度合いは、身長に対 する標準体重からどの程度オ ーバーしているかで判断しますが、 小学生で肥満度20〜30％未 満を軽度、30〜50％未満を中 等度、50％以上を高度肥満とし ています。高度肥満になると血 液データでも何らかの異常が 出てくる場合が多いのです。　 肥満になる原因は、遺伝の影 響もありますが、多くはやはり生 活環境。家族全員が知らず知ら ず食べ過ぎているケースも多く 見受けられます。ですから、診察 ではまず生活パターンをじっくり お聞きして、食事と生活と運動 の３本柱できめ細かくアドバイ スを行います。食事の量に気を つけるだけで、すーっと体重が 落ちていくことも多いんですよ。 子どもの肥満はまわりの大人 の責任。子どもの健康を守るた めに、まず親が気をつけなけれ ばなりません。

先生の横顔
岡村先生自身、小学6年 と2年の娘、5歳の息子と、 3人の子どもを育てるワー キングママ。もちろん休日 は子どもたちと過ごす時 間を最優先に考えていま す。「私自身、毎日悩みな がら子育てをしているので、 お母さん方の気持ちを少 しは理解できるはず」と、 常に母親目線できめ細か なアドバイスをしてくれます。