桑園整形外科

膝と足が専門。休日にも病棟を回診する親身なドクターで、クチコミで患者数が増加。札幌市外から通院する人も多い。

東裕隆院長		Q．外反母趾は治療で治りますか？ A.進行を遅らせることは可能です。外反母趾はハイヒールや先の細い靴だけが原因ではなく、遺伝の要素も大きく関係しています。親が外反母趾だと子どもも外反母趾になる確率が高いでしょう。足の形が変形し始めたころに痛みが強くなるようで、当院では20代後半から30代後半の受診が多いですね。靴の中敷き（インナー）を使ったり、親指の周囲の筋肉を強化する体操などを行うことで痛みの緩和を図りますが、進行してしまうと変形を矯正することは難しくなります。その後、加齢とともに徐々に変形が進行し、60〜70歳代で急激に悪化する場合もあります。ひと通りの保存治療をしても痛くて歩けない、靴も履けないという場合は手術をする場合もありますが、最後の手段だと考えてください。日本人の足は本来、先が扇型に広がっている場合が多いので、日ごろから足先の広がった靴を選んだり、足にかかる負荷を増やさないよう体重の増加に気をつけることも大切。早めに受診すれば進行を遅らせることができますよ。