編集 :子どもの肥満や糖尿病で悩むママは多いのですか?
小池 :はい、増えていることは確かです。肥満で気をつけなくてはならない病気のひとつに糖尿病があります。糖尿病には1型と2型があり、増加傾向にあるのは2型。これは生活習慣病と深い関わりがあり、子どものうちにしっかり治した方が良いとされています。
編集 :肥満は何歳頃から気をつけた方が良いのですか?
小池 :目安としては3歳以上から気をつけた方がいいでしょう。一番判りやすい肥満の判定は保健センターや病院にある、体重と身長から肥満度を割り出せるグラフです。
編集 :肥満の原因は何でしょうか?
小池 : カロリーの摂り過ぎと消費量の少なさが原因にあげられますが、体質的に太りやすい『遺伝』も関係しています。でもそれはほんの数%で、90%以上はカロリーの摂り過ぎが原因。あとは栄養のバランスでしょう。
編集 :具体的にどの様なことでしょうか?
小池 : クッキー2枚でご飯1杯分のカロリーに相当することもあります。ちょっと食べるだけで結構な摂取量になるんです。カロリーを消費できない理由には外遊びの少なさや、生活環境により、歩いたり階段を使う頻度が減ったことなどもあげられます。栄養のバランスは動物脂肪を多く摂っている傾向があるので、『野菜・脂肪・タンパク・油・乳製品・果物・炭水化物』のバランスを考えた食事内容にする必要がありますね.
編集 :診察時に一番気をつけていることは何ですか?
小池 : 時間が許す限り話をよく聞き、帰宅してから気をつけることをお話します。病気にかかってからの大半は家で過ごします。薬の他に日常の中で注意することを具体的に説明し、次にこんな症状が出たらまた病院に来てくださいなどつけ加えて、お母さんたちが安心できるようにと思い説明を加えています。
編集 :先生のご趣味がありましたらお聞かせください。
小池 :油絵、水彩画が趣味で、「チャーチル会」というアマチュアの絵の会に入っています。クリニックのガラス壁の絵や診察室の壁の犬の絵は私のスケッチです。旅行も大好きで、その地でのスケッチ、美術館巡りは至福の時です。
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