編集 :インフルエンザの特徴はどんなことですか?
立花 :インフルエンザとはA型またはB型インフルエンザウイルスで引き起こされ、突然の発熱、関節痛、強いだるさを伴う全身症状と、主に咳・喉の痛みなどの呼吸器症状を起こす、重症化しやすいウイルス感染症です。感染力がとても強く、毎年、12月から3月まで流行し、治るまでに通常1週間かかります。
編集 :ワクチンは摂取したほうが良いのでしょうか?
立花 :重症化すると急性肺炎を起こし、普段の体調に戻るまでに1ヶ月を要する場合もあり、乳児では特に脳症を起こすことがあります。予防は何といっても、インフルエンザワクチンですので10月から11月、遅くとも12月までにワクチンを受けることをおすすめします。
編集 :先生が診察中に心がけていることは何ですか?
立花 :患者さんの目を見て、よくお話を聞くようにしています。何が心配で、一番辛い点は何かを確かめ、診断や症状把握のために必要な質問を追加し、診断内容や、喉や鼓膜が赤いなどの診察の所見を必ずお話するようにしています。
編集 :診察時に一番大切だと思うことは何ですか?
立花 :保護者の方が一番知りたいこと、望んでいることに答えるのが一番大切だと思いますので「他にお聞きになりたいことはありませんか?」と質問するようにしています。そして、患者さんや保護者の方の不安・疑問を少しでも取り除き、心を支えてあげたいと願っています。診察室を去る際にニッコリ笑ってもらえるように、安らぎを感じて頂けるようにと考えています。
編集 :症状、質問の上手な伝え方はありますか?
立花 :診察の時に、聞きたいことや伝えたいことを、十分お話できなかった経験がある保護者の方は、質問事項を箇条書きに整理し、メモ書きされると良いと思います。そうすると聞けなかったこともなくなり、医師としてもお答えしやすいですね。
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