子どもを犯罪や事故から守るための最新情報 子どもを危険から守る
大きな社会問題になっていても子どもが被害者になる犯罪は後を絶ちません。子どもを犯罪から守ることは私たちにとって今や、最優先といえることかもしれません。そこで、北海道警察、西警察署、ガーディアン・エンジェルス、KDDI の皆さんにご協力いただき、最新の犯罪情報と子どもを守るためのセミナーを開催。とっても重要な情報なので読者のみなさんにもお伝えします。
1.いつもと違った雰囲気にちょっと緊張気味の子どもたち。 今回、セミナーを開催したのは 山の手学園 平和幼稚園さん |
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みなさん、子どもを守るための基本といえば 「いかのおすし」ですよね。もちろん、ご存知の方 も多いと思うのですが今回のセミナーでも子ども たちに「いかのおすし」についてしっかりと覚えて もらいました。西警察署の方が優しく子どもたち に教えていただいて、いよいよ実践!世界十四カ 国で運営されている犯罪防止NPO団体ガーディ アン・エンジェルスのミッチーさんとエディーさん に実際に知らない人に声をかけ |
られた時、犯罪に巻き込まれそうになったときの対処法を教えても らい実践してもらいまいた。声をかけられた時に 距離を取って逃げる方法など一通り練習。しっか り子どもたちができていると思ったのですが、声 をかける言葉をちょっと変えるだけで子どもたち が簡単に大人についていく…。大声を出さなけれ ばならないところで声がでない…。さっきまで対応 できていた子まで状況がかわるとできなくなって いる…。やはり、すぐにできるようにはならないよう です。家庭で普段からしっかり練習して慣れておく ことが大切なんですね。 |
GPS付き防犯ブザー「マモリーノ」はコンパクトサイズ なのでランドセルなどにぶらさげても大丈夫 |
小学生になると普及率も上がる防犯ブザー。入
学を前にどんなものにしようか考えている方もい
らっしゃるかもしれませんね。今回KDDIさん
が紹介してくれたのがGPS※防犯ブザー付きケー
タイ「マモリーノ」。この「マモリーノ」は通常の防
犯ブザーとしてだけでなくブザーが鳴ると保護者
や提携しているセコムのところへメールでお知ら
せ、さらに保護者からの要請があればセコムがも
しもの時には駆けつけて子どもを守ってくれる
サービスもあるのです(10500円/回)。さ
らに、携帯電話から子どもの位置がすぐに確認で
きるだけでなく、移動経路まで一目でわかるよう
になっています。まさに子どもの安全を守ること
を考えて開発されているので安心の機能が満載。
しかも、お子さまでも簡単に操作できます。春に
向けて心配な時期だけにお子さまの安全を見守る
「マモリーノ」に注目ですね。 ※GPS 衛星の電波を受信しづらい、地下街、建物内、ビルの陰などでは、位置情報の精度が低くなる場合があります。 |
mamorino〈マモリーノ〉の 絵本ができました。楽しい お話の中で防犯の知識が楽 しく覚えられる絵本をKDDIさんのご協力で 札幌市内の幼稚園・子育てサロンで配布。お子さんと一緒に ぜひご覧ください。 |
北海道警察が教えてくれる |
子どもを犯罪から守るために 北海道警察本部 生活安全部 生活安全企画課 安全・安心まちづくり第二担当統括官 北海道警部 三嶋 功 さん |
北海道では昨年 1 年間、犯罪の前兆とみられる 13 歳未満の子どもに対 する「声かけ事案」の認知件数が昨年より約1割増加。発生状況は子ども の登下校時や路上で声をかけられるケースが大半を占めています。行為 者は「好きなものを買ってあげる」などと優しく誘惑してくるケースや、 無言で子どもに付きまとったり、 子どもに無断で写真を撮影するなどさ まざまなケースが発生しているのが現状です。さらにマンション・ア パートなどの共用スペースで声をかけられるケースも発生しているの で自宅の玄関に入るまで安心できません。これらの「声かけ事案」につい ては警察本部のホームページや各警察署のホームページで情報を掲載 していますので参考にしてください。また、みなさんのパソコンや携帯 電話へリアルタイムにメールで情報を配信する「ほくとくん防犯メー ル」というサービスがありますので、犯罪から子どもを守るためにもぜ ひご利用ください。
防犯対策は家庭でのルールが重要
子どもたちだけになる場所、特に一人で歩くことが多い路上や公園は犯 人が狙いやすい場所です。この点を踏まえて子どもたちを守るために家 庭でルールを決めてください。基本的なルールは以下の通りです。
●一人で遊ばないようにする
●外出時は必ず「行き先」などを言うようにする
●何かあったら大声で叫ぶ
●何かあったら必ず報告する
特に普段から良くコミュニケーションを取るようにして子どもが話しや すい環境を作るようにしてください。
みんなで犯罪から子どもを守りましょう
ぜひ、子どもと保護者の方が一緒に確認していただきたいのが「こども 110 番の家」の場所や助けを求める方法と「街の中の危険な場所につい て」。ぜひ散歩や買い物などの機会を通じて子どもと一緒に確認してく ださい。北海道警察では子どもや女性を犯罪から守るために「子ども・ 女性安全対策係(通称「JWATほくと」)を設置しています。ぜひ、声かけ 事案などを見かけた時には迅速に110 番に通報してください。迅速に通 報することで行為者を確保することが容易になります。皆さんも自分の 子どもだけでなく犯罪から子どもを守るためにご協力をお願いします。
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