【VOL.14】 身に付くスクール - eminaWEB(エミナ)

【VOL.14】 身に付くスクール


お話をお聞きしました。
山同 直樹(サンドウ ナオキ)先生
東京都出身。5歳よりスズキ・メソードでヴァイオリンを始める。1998年国際スズキ・メソード音楽院卒業。これまでに深沢薗子、渡辺百合子、正岡紘子、豊田耕兒の 各氏に師事。一児の父でもある。



英会話、絵画、水泳など、さまざまな子ども向けスクールがあります。しかし、「通わせてみたけど子どもが興味を持たなくて止めちゃった」という経験をしたママがいらっしゃるのも事実。せっかく始めても、すぐに投げ出してはお金と時間のムダですよね。そこで、スズキ・メソードの山同さんにお話をお聞きして 子どもにとってプラスになるスクールとは何かを考えてみました。 たくさんのことを学ぶスクール
「健康になって欲しいから」「子どもが興味を持っているので」、中には「プロとして将来活躍するために」など、お子さんが習い事を始めるきっかけはさまざま。もちろんピアノを習っていればピアノが上達して欲しいし、水泳を習っていれば上手に泳げるようになって欲しいのは当然。せっかく時間とお金をかけているのですから私たちは成果を子どもに求めてしまいます。でも、スクールに通うともっといろいろなことを子どもは学んできます。私たちが多くのスクールへ取材にお伺いするたびに「スクール生のお子さんはちょっと違う」と感心することが多くあります。それは何かが上手にできるということではなく、人との接し方や振る舞いとでもいうのでしょうか、落ち着いているのです。それは体験で一緒にレッスンを受けている多くのママも感じているようで、「レッスンを受けているお子さんが先生のお話をきちんと聞いて落ち着いているので驚きました」という感想をいただくことが少なくありません。

実際、子どもをスクールに通わせると子どもの環境は大きく変化します。大人と接する機会も増えますし、新しいお友達も増えます。一生懸命努力して、できるようになる充実感も味わうことでしょう。そうした、子どもに起きるさまざまな環境の変化は子どもを大きく成長させてくれるのです。だから、スクールに通わせてなかなか上手くならなくても子どもにとってスクールは掛け替えのない成長の時間といえるでしょう。

親がどのようにスクールと接するか
「子どもと親が一緒に真剣に向き合えるかが重要です」とは「スズキ・メソード」の山同先生。「私たちは音楽教育を通じて子どもの心を豊かにし、自信をつける教育を行っています。だから音楽家を育てるわけではないのです。もちろん、多くの子どもたちの中にはバイオリンの道に進む子もいらっしゃいますが、多くの子どもはバイオリンを通じて自身を持ち、物事に真剣に取り組み達成していくことから多くのことを学んでいくのです。

ただ、私たちに任せっきりにしていたのでは効果はあがりません。スクールは週に1回程度の時間しかありません。多くは家庭で過ごす訳です。だから、あくまでもスクールは動機付けであって、親がどのように関わるかが大切になってくるのです。決してプロになるわけではないのだから、楽しむだけでいいと考える方もいらっしゃいますが、子どもの教育のためには真剣に取り組まなければ意味が無いのです。真剣に取り組み、達成していく経験こそが自信を生み、子どもを大きく変化させるのです。

だから、決して子どもを祭り上げるのではなく、親も一緒に家庭でも真剣に取り組むことが大切です。そのため、私たち「スズキ・メソード」では何度かレッスンを見学していただき、お子さんだけでなくママにもしっかりと考えた上で入学していただきたいと考えています。そうして真剣に取り組めば子どもは大人も驚くような集中力や表現力を見せてくれます。」

一番大事な時期に何を与えるか
「スズキ・メソード」の山同先生がおっしゃる通りスクールに通わせるといっても週に1回程度。そんな短い時間でありながらスクールは多くのことを子どもたちに与え、子どもの成長にとって重要な時期に「何か」をもたらしてくれます。もちろん、そうした有意義な時間を活かすのは親の役割。行かせっぱなしになっては、スクールでの貴重な時間が無意味になってしまうことがあるかもしれません。

スクールを通じて子どもと正面から向き合い、スクールでのことをきっかけに子育てに活かしていくとスクールは本当に活きてきます。子どもがまだ小さな時期にどんなことをさせるかを決めるのは親。だからこそ、どんな子育てをしているのか、子どもに何を与えるのかを考えてからスクール選びをするのもいいかもしれませんね。それにスクール選びを通じて改めて子どもと向き合ってみると新たな発見や、忘れていたことが見つかるかもしれません。親子の関係や子育てを考える上でもスクールを活用してみませんか?