【VOL.15】 笑顔も子育てです


ママの笑顔は子どもの性格に大きく影響

子育ては素晴らしいことがいっぱいあるけれど、大変なこともいっぱい。笑顔でばかりではいられませんよね。でも、自分が子供だったころのことを思い出すと「母はいつも笑っていたな」とか「父はいつも怒ってばかりだった」など両親の気分や表情の印象は強烈に残っていませんか?子どもは両親の様子や感情をしっかり感じ取っているもの。そしてその時に受けた印象は大人になるまでずっと心に残っています。もちろん、そうした両親についての感情や印象は記憶として残るだけでなく子どもが性格を形成する上でも大きく影響を与えます。

一般的に子どもと接する時間の長い母親の場合その印象は強く、子どもに大きな影響を与えてしまいます。もちろん、イライラしているママよりも、イキイキとしているママのほうが子どもの感情にとっていい影響を与えます。ママのイライラは子どもの性格にストレートに反映されるという研究結果も出ています。たとえば、子どもに毎朝「早くしなさい!」と駆り立てて、イライラしている態度を長期に渡ってとってしまうと子供もイライラとして攻撃的になるというのです。

いつもママが元気でキレイでいることは子どものためにも大変重要なことなのです。ところが、ちょっと驚き納得できる研究結果があります。ある研究者が妊娠して3年間で自分に対する見方がどのように変化するかを調べたところ、女性は「怒り・イライラ」という感情が強まるという結果が出たのです。驚くと共に納得できる方も多いのではないでしょうか。子育ては何かとイライラしてしまうことが多くあります。「自分は怒りっぽくなっている」と認識して子どもと接すると、少し笑顔が増えるかもしれませんよ。

子どもは親をしっかりと見ている

さらに子どもは親を同一視することがあります。つまり男の子はパパを、女の子はママをお手本として行動を観察しています。実際に、男の子はパパと女の子はママと同じ行動を取ることを感じたことがあるでしょう。「やっぱり親子ね〜似ている!」とそんな時に感じるものですが、これは子どもがパパやママをじっくり観察しているから。イキイキとしたママならばその前向きな行動はきっと子どもは見ています。だからこそ、毎日イキイキして過ごしているママでいたいですね。

この同一視という行動は子どもの「男らしさ」「女らしさ」という性的役割を意識する基となります。子どもはママを見て女らしいとはどういうことかというのを学ぶのです。だから子どもにパパの悪口を言ったり、愚痴ばかり言っていては「女性はつまらない」という感情が芽生えてもおかしくありません。ママがイキイキきれいでいることはそんな子どもの将来にも大きく影響を与えていることを忘れずに。

「いつも元気でイキイキするなんて無理!」と思われた方もいらっしゃるでしょう。たしかに、いつも元気でニコニコというのは無理かもしれません。でもイライラの原因を考えると案外難しいことではないかもしれません。子育てがイライラの原因ならちょっとだけ子どもと離れてリラックスする時間をつくるとか、忙しいのが原因なら夫にちょっとだけ手伝ってもらうとか、ママの笑顔の重要性を話して家族に協力してもらうのもいいかもしれません。

やっぱりママは家族の中心。その中心が輝いていればきっとうまくいくはずです。