こどもの教育どうしたらいい?

教育とは学力だけではないとわかっていても、やっぱり気になる子どもの勉強のこと!これから進む我が子の道。自分の好きなようにするのが良いと思っているけれど、それで本当にいいのかな?
そこで、今回は首都圏での学習指導経験があり、現在円山エリアで学習塾を運営されている古川先生にお話を聞いてきました。

■首都圏との教育格差に驚いたそうですが
 首都圏には、たくさんの学校や塾があり、市場競争も激しく、教育の質そのものが高まっています。そして学校も塾も「合格実績」から「一人ひとりに合わせた教育」へと変化しています。一方、北海道特に札幌圏であれば、子どもの頃の目標は東西南北の高校への進学から北海道大学へと思っている方が多いのではないのでしょうか。実際には札幌市内の中学生のうち東西南北の高校に進学するのは約8%程度です。裏を返すと約9割がそれ以外の高校へ進学しま す。学習塾を選ぶポイントも「大手だから」「合格実績があるから」という理由が多くを占めています。
 首都圏との教育格差は子どもの「将来の可能性の広がり」にあります。それはただ北海道の選択肢が狭いからという理由だけでなく、どの学力層の子どもに対しても、それぞれの目標を持ち、それを達成しようと自立した子どもたちの姿をつくることにあります。また、首都圏では、学校や学習塾に対してより深く情報収集を行います。自分の子どもに一番合った選択肢を見つけることが出来るのです。

■では、どうしたらよいのでしょうか
 まずは「子どもをどう育てたいか」という教育のビジョンを描くことです。そしてその教育方針に沿った情報収集を行うことです。例えば公立私立に関わらず中学や高校のホームページから教育理念や学校の方針を学ぶことが出来ます。また学習塾にも様々な形態があり、自分に一番合った学習塾は時間をかけて検討する必要があります。しかし、そのビジョンを明確に描くことは簡単ではありません。子どもの将来を一緒に考えてくれる学校や学習塾などの第三者を探すことも選択肢の一つです。

■何年生から学習塾に通ったら良いのでしょうか
 勉強がぐっと難しくなる小学4年生からの通塾が一般的かなと思います。ただ、学年に関わらずテストの点数が落ちてきたり、宿題がうまく進められないなど、成功体験が減っている時が好きから嫌いになってしまうタイミング。これを見逃さず、学校や塾に相談できるとよいですね。また、成功体験をうまく積み上げられているお子さんは通塾の必要があるかどうかも含めてその子に合った対応をしたいものです。

■最後に、エミナ読者にメッセージをお願いします
 北海道の限られた選択肢の中でも子どもたちが将来の夢を持ち、それに向かって歩むには、子どもたちの「やればできる」という成功体験が必要です。子どもの些細な変化や成長を見逃さず、たくさん褒めてあげてください。その積み重ねが「自立」への一歩となります。関わる大人が一人ひとりの子どもたちのモチベーター、ナビゲーターであり、一人でも多くの子どもたちの将来の可能性が広がってほしいと思います。
教えて古川先生!
Q 読解力の低下が気になります
読解力といえば読書量を増やす事が言われますが、読書はインプット。大切なのはアウトプットとセットにすること。読んだ本について、どう思ったかなど子どもと話すようにしましょう。
Q 英語はどうしたらいい?
3年生から英語活動が始まり、5年生から成績がつく英語。英語の格差もより顕著になると予想しています。どのレベルまでを求めるかは別として、英語に触れる機会は、早めにスタートすることをおすすめします。
Q 中学受験はどうですか?
 各家庭の教育方針など、中学受験をする「理由」を明確に持つ必要があります。中学受験は成長段階の子どもに多大な影響を持っています。親の期待と子どもの実力のバランスが取れていることも重要なので、慎重な判断が必要です。

編集長より
これから中学・高校・大学へと子どもの進学が控えている皆さん、それは意外とあっという間にやってきます。大切なのは、勉強への苦手意識の芽生えを察知するチカラを磨き、対応すること。後は、教育費!大学進学時には道外も選択肢に入ってくる可能性がありますね。将来を見据えてプランを立てて、資金準備ができれば、子どもの可能性はさらに広がるのではないでしょうか。気になる教育費の話はまたいつか。

個別指導 東京クレセール
教室長
 古川 正記さん
首都圏最大手の個別指導学習塾に16年間勤務し、北海道と首都圏の教育格差を目の当たりにし、子どもたちの将来の可能性は、どの地域の子でも平等でなくてはならないという思いのもと子どもたちに指導をしている。

聞き手エミナ編集部 編集長 大沼 恵美子
先輩ママのアドバイスを参考に、子どもは小学5年生から学習塾へ。現在大学受験生。入塾タイミングや高校受験について、「何がわからないのか」もわかっていない状態だった。もっと、子どもが 小さいうちからママたちに教育について興味を持ってほしいと思っている。
個別指導東京クレセール
住所:札幌市中央区宮の森2 条5 丁目2-8 クレストコート宮の森101
電話:011-614-2577 HP:https://www.tokyo-crecer.com/
資料請求、学習相談、教室見学など、お気軽にお問い合わせください。