ジュンスポーツクラブ


運動能力が低下していると言われる今の子どもたち。これから寒くなるとますます運動する機会が減ることになりがち。しかし、身体を動かすことは多くのメリットがあり、子どもの運動不足は無視できないことなのです。
体を使って遊ばな運動不足な子ども

 近年、動きがぎこちなく、転んでも手をつくことが出来ずに顔を打ったり、少し歩くとしゃがみこむなど、すぐに疲れてしまう子どもが増えてると言われています。
 他にも順番を待つことが難しかったり、自分の思い通りにならないと遊びの場から離れてしまうなどの特徴が子どもたちに多く見られるようになりました。その要因の一つとして、運動能力の低下や、身体を使って遊ぶ事が少なくなったことを挙げる意見が多くあります。
 そんな中で、運動遊びが重要と言われている理由は、幼児期の運動経験が、丈夫でバランスのとれた身体を育み、心の発達にも大きく影響すると言われているからです。

7つの運動能力を育てるポイント
●多様な動きが経験できるように様々な遊びを取り入れる。
●楽しく身体を動かす時間を確保する。
●発達の特性に応じた遊びを提供する。


多様な動きでできるからだ
 人間の基本的な動きは「回る」「起きる」「這う」「投げる」「組む」「走る」「押す」「引く」など36種類に分類でき、これが基となって複雑な動きを支えています。人の脳や神経は、乳幼児期に著しく発達するため、この時期の身体を使った遊びは、これからの発達に大きく影 響します。日頃から遊びの中で運動を取り入れ、身体を動かすことが楽しいと思えることが大切!子どもの得意・不得意を把握し、「やってみる!できた!」という気持ちを引出してあげましょう。

ジュンスポーツクラブ
代表 村重 欣延さんから
 幼児期に遊び・運動をするときは、脳の多くの領域を用い、状況を判断し、身体を動かします。すばやい方向転換に加え、状況判断・予測などを行う全身運動は脳の運動制御機能や知的機能の発達に良いとされています。
 幼児期(2歳児、3歳児、4歳児、5歳児)は、「タイミングよく動いたり、力をコントロールするなど体の動きを調整する能力」が著しく向上する時期。この能力は、新しい動きを身に付けるときに重要な働きをし、事故や怪我などを自分の判断によって防止する力にもなります。幼児期にこの能力を高めておくことは、児童期以降の運動機能の基礎を形成する上でとても重要です。
 ジュンスポーツクラブでは身体の動きは36種類に分類でき、その動きが1 番多く含まれているのが体操と考えています。その中でも走る、跳ぶ、投げる、バランスを取る、柔軟性、まわる、力の加減をする7 つの運動能力を育てる事が大切です。

Profile:7歳から体操を始め、器械体操でインターハイや国体に出場。ホームヘルパー2級、中学校教諭1種・高等学校教諭1種(保健体育)教員免許取得、社会福祉主事、幼児体育指導員、障がい者スポーツ指導員、公認スポーツ指導者資格・日本体操協会公認審判員・札幌体操連盟理事と体操のエキスパート。
2005 年ジュンスポーツクラブ設立。
2007 年児童デイサービス ジュン・ハート設立。
普段は保育士・幼稚園教諭に向けて運動指導法の研修や、乳幼児期の運動の重要性を発信し続けている。ジュンスポーツクラブの体験レッスンに、障がいのあるお子さんが来たことをきっかけに、他にも同じように運動をさせたいと思っているお母さんは多いはず!との思いから、障がいや児童デイサービスについて学び、ジュン・ハートを設立。以降、障がいを持つお子さんに対しての運動に関する講演の他、親子体操のイベントなど道内外問わず全国各地から呼ばれ飛び回る日々。