子どもの習い事 お悩み相談室


子どもの能力をのばす習い事。エミナ会員のみなさんも、習い事に関する悩みは少なくないよう。今回はインストラクターとして、たくさんの子ども達を指導してきた中村さんに相談しました。ママとしての立場と、先生としての立場の両方がわかる中村さん。ご自身の体験をもとにお話してくれました。


今回お話をお聞きしました
株式会社河合楽器製作所 関東スポーツ支部 カワイ体育教室 札幌事務所
インストラクター リーダー講師 中村 純子 さん



エミナ会員のみなさんに習い事に関するアンケートを実施。今回はその中から、多かった悩みをピックアップしました。習い事に関するアンケート エミナ会員121名 2014年1月



1番多かったお悩みが「選び方」。将来のことを考えたり、どこの教室がいいのかと考えたり。でも本当に大切なポイントとは?
Q.どんな習い事を選べばいいのかわかりません。
A.まずは体験してみてください。
体験レッスンに参加して、子どもが楽しんでいるかどうかを見てください。恥ずかしがり屋な子どもだと、参加できない場合もあるかもしれませんが興味を持っているようだったらマルです。また、家に帰ってから楽しそうに話していたり、その日にやったことを繰り返したりしているのも良いリアクションの証拠ですよ。

Q.体験レッスンでどこをみたらいいの?
A.まずは子どもの反応を。
子どもが「楽しむ」ことが最優先ですが、親としてはレッスンの内容が気になりますよね。幼児期の習い事は、目に見える成果がないものが多いです。ただ遊んでいるように見えることも、基礎を習得するためにはとても大切な事ということもあります。「なんで これをやるんだろう?」と疑問に思ったことは、先生に聞いてみましょう。

Q.厳しい教室の方が伸びるの?
A.楽しいことが続けるコツです。
ただ厳しいと続けることが難しいお子さんも多いと思います。特に幼児期は「楽しみたい」「褒められたい」という気持ちを大切にしてあげてください。

Q.何か習わせたいけど、子どもが行きたがりません。
A.きっかけは突然やってきます。
きっかけはどこにあるかわかりません。体験して楽しさに気づくこともあれば、先生にあこがれて夢中になっていくこともあります。ただ、無理矢理始めることだけはやめましょう。

一生懸命練習して上手になってほしいと思う親心。しかし子どもが楽しめなければ上達は難しいのです。

Q.子どもをやる気にさせるのが大変。
A.先生に相談することが解決の近道です。
少しでも「イヤ」と思うと、身につかずに続けられないと思います。「イヤ」には理由があるはず。そういう時レッスン中の様子を先生に聞いてみましょう。場合によっては、先生やクラスの交代なども相談してください。

Q.上達していなくて叱ると落ち込んでしまう。
A.すぐに成果を求めないで。
基礎を身につけている段階ではゆっくり見守ってあげてください。絶対やってはいけないのが「他の子と比べること」子どもにもプライドがあり、もちろん上手に見られたい気持ちもあります。その気持ちを傷つけてしまうと「やりたくない」に繋がってしまいます。そして、なにか 1 つ出来るようになったときは思いっきり褒めてあげてくださいね。

Q.なんでもやりたがって困る。
A.お財布と相談を。
習い事を通して、いろいろなことに挑戦したり、友達が増えるのは素敵なことです。家計に負担がかからない程度なら、とにかくやってみることが大切だと思います。




Q.送迎が大変そうで親がめげそう。
A.無理は禁物。
子どもの習い事に、お母さんの協力は必要不可欠です。特に送迎のことを考えると、通いやすい環境を選ぶことが大切。無理をせずに、お家の近所でまずは探してみてはいかがでしょうか。

まだ早い?もう遅い?年齢よりも気持ちを重視してくださいね。

Q.いつ始めたらいいのかわからない。
A.やりたい時がベストタイミングです。
いろいろな体験レッスンに参加してみて、子どもが「やりたい」と言った時がその時です。「やりたい」と言わなくても、そのようなそぶりを見せていたら、背中を押してあげましょう。

苦手でもいいから好きでいてほしいですね。

習い事を始めることは、子どもにとっても親にとっても不安なことが多いと思います。でも、好きなことに出会えることは 本当に素敵なこと。もし、やめることになっても、「好き」のままやめるのと「嫌い」でやめるのには大きな差があります。 「好き」のままだと、大きくなってからまた始めたくなって夢中になることもあります。また、「将来のため」と思っていろい ろ悩んでいるお母さんも多いと思いますが、まずは好きなことを見つけようと考えてみてください。体を動かす事が好き。 歌う事が好き。ボールを使う事が好き。いろんな好きを続ける事で、子どもの基本的な能力が発達していきます。苦手で もいいんです。苦手でも楽しんで好きでいられたら、続けていくことで能力を延ばしていけると思います。